洗濯を繰り返し、いい感じにシワが入ってきている服が好きなんです。なので、セットアップスーツを着るときでも、よほどフォーマルではない限り、洗濯機でガンガン洗います。冬場は、コートがわりになるようなガッチリしたウールを縮絨加工のようになるまで洗ったものが好きだし、春夏ならコットンかリネンをしっかりシワシワになるまで洗い込んだたものが僕の理想です。特にリネンは、洗うほどに素材感がいい感じになっていくので、春夏にはいい感じの肉厚な生地で作りたかったのです。これは8番手の太いリネン糸を100%使って、セミウェットスピニングという紡績方法で作ったもの。リネン紡績のなかでも古い歴史を持つこの手法は、太番手特有の粗野感や、この素材の風合いを最大限に生かすことができるそうです。太い糸を綾織することによって肉厚で無骨な雰囲気が生まれ、特殊なタンブラー加工をすることで、シワ感と柔らかさがプラスされました。左見頃内側には、大型のポケットを装備。ZINEはもちろんのこと、PCやA4サイズの書類なんかも入って、手ぶらで出かけられます。

生産している工場は、滋賀県の湖東地区。鈴鹿山系から流れてくる豊富な地下水があり、年間を通じて約15°Cの水が湧き出ていて、こちらではその水を使用しているそうです。工場では色々な工程で大量の水を使用するそうで、使用した水は川に流して琵琶湖に流れていくのですが、滋賀県には排水について日本一厳しい基準があるため、こちらでは汚水をバクテリアによって浄化処理しています。処理施設で365日そのバクテリアの管理を行い、汚した水をきれいにして自然にかえし、水資源の持続可能な利用に向け取り組んでいます。また、一部の排水は公共の排水処理場で処理しています。

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【CAHLUMN/カウラム】
ロンドンのMONOCLE やPOPEYE、AH.Hなど数々のファッションメディアでスタイリスト／ファッションディレクターとして活動してきた、長谷川昭雄による服と雑誌。

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